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ベーシックインカム 不道徳な制度?

2016-11-04

今年6月5日、スイスで行われた国民投票では、ベーシックインカム(最低限所得保障)の導入が反対多数(約80%)で否決された。

しかし、予見可能性の高いセーフティーネットとしてベーシックインカム制度は相当に優れている。また、行政裁量を減らして効率を高めることができる(公務員の数を減らすことができる。)。現状の生活保護に比べて、受給することが恥ずかしくない再分配制度である。行政ミス・行政もれが起こりにくい公平な仕組みである。

そして、私が最もこの制度に賛成する理由は、少子高齢化社会の解消、個人消費喚起の起爆剤になりうることである。

現在、若者の多くは不安定な収入しかなく(現在及び将来予測の可処分所得の減少)、年金制度の見通しも暗く、贅沢品の購入はおろか、結婚して子供をつくることさえ躊躇してしまう経済環境にあると推測できる。

ベーシックインカム制度に反対する表向きの主な理由として、勤労意欲が失われること、財源がないことがあげられる。

しかし、資本主義社会は人間の欲望を刺激する社会であり、人間の欲望は無限大である。

だとすると、ベーシックインカムで最低所得(スイスの提案では、大人1人月7万円、子供はその1/4)を保障された人々は、安心して、より欲望を満たそうと高度の消費に必要な収入を得るため、通常労働するのではないだろうか(逆に働かない人間は現在以上に倫理的に軽蔑されるであろう。)。安心して結婚し子どもを育てるのではなかろうか。また、企業家精神に富む人は、より容易に新規事業を展開するのではなかろうか。

私は、おおむね上記の理由でベーシックインカム制度の導入に賛成である。
ベーシックインカム

 

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